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1:ぱぱこ
:
2017/11/03 (Fri) 03:18:40
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ベルサイユのばら実写映画関連のデータをこちらに置きます。
映画最後の民衆の歌が、革命当時からあった歌だというのはすごいと思いま~す。
自国の歴史ですもんね。こういう部分がこの制作チームだからこそ、ではないでしょうか(^^)v
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2:ぱぱこ
:
2017/11/03 (Fri) 03:21:06
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ベルサイユのばら-メイン・テーマ-(2'53")
序曲(2'52")
マリー・アントワネットのテーマ(1'13")
プチ・トリアノンの風景(3'56")
オスカルとマリー・アントワネット-心の動揺-(2'12")
バーバリア地方の民謡(3'02")
決闘(2'08")
王子ルイ・ジョゼフのテーマ(2'36")
宮廷の舞踏会1(2'31")
宮廷の舞踏会2(4'11")
貧しい街の風景(4'21")
王子ルイ・ジョセフの悲しみ(2'58")
終曲(3'12")
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3:ぱぱこ
:
2017/11/03 (Fri) 03:29:07
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フランスではCD化されています…が単体ではなく
11枚組のボックス商品の中の1枚として。
ベルばら曲が1-2曲だけ含まれるCDは他にもありますが
LPと同レベルの曲数をまるごとCD化してあるのは
こちらだけと思われます。
L'Integral En Musique
レーベル:Universal France
品番:5342159
http://www.hmv.co.jp/artist_Michel-Legrand_000000000002396/item_Demy-Legrand-L-integral-En-Musique-11CD_5385575
タイトル検索すると複数ヒットしますが、ローチケHMVなら
各ディスクの詳細が載っています。
ディスク(7)がまるごとベルサイユのばら音楽集になっていますが
国内版LPは収録13曲に対し、こちらのフランス版CDには
19曲入ってるんですよね。
ジャズやPOPアレンジの4曲除いても、国内版より2曲多いとゆー…
ずる~い(´Д`) それとも曲の編集が違っていたりするのかしら?
※持ってないのでその辺は不明
-
4:ぱぱこ
:
2017/11/03 (Fri) 03:33:58
-
『“ベルばら時代”の音楽とルグランの曲作り』 という頁から抜粋。
「アントワネットのテーマ」は、演奏のみのものと、ポリニャック夫人の歌と、
フェルゼンとの逢いびきのシーンのワルツと、3つの形で使われているが、
中でも「アントワネットのワルツ」は、しのび逢うプチ・トリアノンの
ベルベデーレ(見晴らし亭)の周りをメリー・ゴーラウンドのように回る
カメラ・ワークとよくシンクロ(一致)しており、ふたりの心の燃え上がりを表現している。
ポリニャック夫人の歌はアントワネットの将来を暗示していて、
物語の伏線として重要な位置を占めている。
クラブサンが伴奏に用いられているが、当時のフランスではクラブサンによる小曲が多く作られている。
ラストに用いられている民衆の歓喜の歌は「カルマニョール」という
実際に革命当時にあった歌。
それにメインテーマを重ねることによってクライマックスを盛りあげている。
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5:ギンちゃん
:
2017/11/03 (Fri) 13:49:17
-
ぱぱこ様、貴重なデータありがとうございます。
革命歌「カルマニョール」の件、バスティーユ攻撃後(1792年)に作られたのにこの場面で使うなんて何でもありだ、という突っ込みを以前見たような気がしましたので、探しました。
以下がコピペです。
>les Parisiens chantent apres la prise de la Bastille " La Carmagnole des royalistes "(Monsieur Veto, Madame Veto...), chanson qui n’apparut qu’apres 1792… On est dans un pur n’importe quoi, qui causerait un choc a n’importe quel etudiant en premiere annee d’Histoire.
http://www.nanarland.com/Chroniques/chronique-ladyoscar-lady-oscar.html
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6:ぱぱこ
:
2017/11/04 (Sat) 22:01:57
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コメありがとうございますvサイト拝見しました。
Google先生訳に頼ったので意味半ばですが
コテコテにやっつけられてる感じでしょうか;;
私などは、アニメで三色旗を使ったり
ジュ・ド・ポームをわざと野外にして
雰囲気造りしたのと同様の
印象操作的確信犯な使い方と思ってました。
ENDマーク以降の出来事を想起させるという感じに。
あ、でもそれは映画公開当時の日本人相手では無理で
フランス人同士じゃないと伝わらない選曲かしら。
実際どういう意図があったかは謎ですが…果たして?(^^ゞ
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7:ギンちゃん
:
2017/11/06 (Mon) 14:21:49
-
ぱぱこ様、はい、コテンパンにやらてていますね。^^
二次元のアニメを3次元にした。この映画ではルイ16世の治世は2~3年しか続かなかったように見える。
当時18才そこそこのロベスピエールが30代に見える。
アメリカ人はフランスに対して間違った歴史感を持っているが日本人は10倍酷い。
歴史の専門家の監修が就けば違ったかもしれないのに etc.
ただこの筆者はカトリオーナさんについては一定の評価をしているようです。演技の経験の少ない元バレリーナとの説明はありますが。
真偽の程は定かではないのですが、カトリオーナさんが選ばれたのにはスポンサーである資生堂の意向とあるのにはびっくりしました。ドミニク・サンダ起用が有力だったのに、資生堂のコマーシャルの新しい顔として新人を起用した、とあります。
ドミニク・サンダがオスカルなら雰囲気が違ったろうにと思います。お人形のように可愛らしいカトリオーナさん(life-sized puppet とかbrave toy soldierとか従僕氏にメチャクチャ言われているけど当たっているから仕方がない)と違って、ドミニク・サンダにはどこか少年のような神秘的な美しさがあるので。
(個人的にはB.ベルトルッチ監督「1900年」のヒロイン・アダの役が一番印象深い)
アニばらで描かれているサクレクール寺院の件(建立は19世紀になってから)は、フランスのファンサイトで見たことがあります。
また、パレロワイヤル付近で襲撃され逃走する際、ゴミ箱らしきものと衝突するのですが(26話)、現在のポリバケツ風なので違和感あり、との突っ込みは見たことがあります。
確かにアニばらに三色旗が使用されていたり、夜の町に街灯が灯っていたりと色々突っ込みどころはありますよね。
そこのところは海外のファンからどのように思われているのか気になります。
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8:ハイハイミミ
:
2017/11/06 (Mon) 18:42:36
-
へー!
なんか面白いデス!(^◇^)
(こんな小学生みたいなコメントでごめんなさい。興味深く拝見してます!ということで)
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9:サクランボ
:
2017/11/07 (Tue) 16:51:21
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毎度出遅れ申し訳ございませんっ!!!
ちょっ・・・いや~~~、相変わらずマニアックな話題で盛り上がっててパレ・ロワイヤルの地下サロンみたいだなぁ!!!!!
ぱぱこ様~~~専門スレを立ち上げて下さって本当にありがとうございます(*´▽`*)
実写に関しては知らないことだらけなので どれもこれも興味深い。。。
日本人のフランス観がひで~~~と言うなら日本人以外のベルばら観はもっとひで~~~~~よっ!!!!!!と楽しく喧嘩を吹っ掛けたい思いもありw、前のめりで読ませて頂いております♪
で、で・・・「ジュ・ド・ポームをわざと野外にして」て。。。
野外は創作なのですか!?!?
18世紀にしてはいろいろアレだなぁー・・・とは思ったけど、そうなんだ!?本当は屋内だったの・・・?
てか、あのエピソードが丸々作り話だったらどうしましょ(;´▽`A``
あと、随分前に「ラスト・サムライ」って映画が大ヒットした時に・・・・・あれもなかなかどうして全編突っ込み要素満載(それでいて忍者の描写などは大概ハットリくんな邦画よりもリアルだった)な作品でしたが、それも含めて制作者のニッポン愛を感じましたし、カッコ良かったなぁ~~~~~~・・・
許せんと憤ったり、バカバカしいと呆れたり、結局そーゆーネガティブな受け取り方して貰えない作品ならやっぱり失敗作なんだと思うけど、ベルばら実写は今思うと愛すべき失敗作かな?
だって、この失敗がアニばら制作へと繋がりましたから。
オスカル役がカトリオーナさんに決定したのは企画の山本又一朗さんのご意思だったようですけどねぇ^^;
なんでも又さんはロザリータイプがお好きだとかで。
(資生堂さんもカトリオーナがよかったのかぁー・・・スポンサーの意見には逆らえなかったのかな?てか・・・新人って事が重要だったんですよね、きっと)
アニばらも企画はこの人。
でも、我らが田島令子さんがグダグダからベルばらを救いました。
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10:あまがえる
:
2017/11/09 (Thu) 16:52:14
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ぱぱこ様、実写映画版音楽スレありがとうございます!!!
ぱぱこ様とギンちゃん様の貴重な情報を元に、今朝から捜索を開始しております(すみません。時間がとれず、(≧□≦)スイマセン!!)
ぱぱこ様LPの収録曲名と時間を教えてくださり、ありがとうございました!
今、つき合わせ作業をしているのですが、これかなり難しいパズルみたい〜数曲しかタイトルと内容が一致しないデス(笑)
多分、日本語タイトルは映画のシーンから、ある程度当てはめているのでしょうけれど、英語のタイトルはあまりそういう感じがしないのです。
もちろん、ルグランが作曲した段階でのタイトルだったことも考えられますが…
その日本版LPをどこかで聴くことができたらいいですね〜
ロードショーからの資料もありがとうございました!
「アントワネットのテーマ」もワルツを含む構成となると、やっぱり曲目の構成自体も、この2つのアルバムは違いますね。
ギンちゃん様、『カルマニョール』について詳細な情報をありがとうございました。
カルマニョールなんて革命歌は初めて知りました。
フランスの方が突っ込まれるのは当然ですわ〜〜
バスティーユ襲撃のタイミングでこの歌はマズイですね
あらら〜 時代考証しているように感じていたのですが、そうでもないのかしら(笑)
いや、それとも意図的なのでしょうか。
アニばらのサクレクールや、ゴミ箱!もちろん気づいていましたが、気づかないフリしていました(笑)他にもちょこちょこありますよね←ナイショ
もう少し時間をかけて分析していきたいと思っています。
それにしてもこの映画、見ればみるほど、アニばらに影響を与えているなぁ〜と感じます。
実写版。思ったより楽しんじゃってます(笑)
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11:ぱぱこ
:
2017/11/09 (Thu) 23:19:23
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映画のなかでパリの街の子供たちが歌うわらべ唄は
すべて、当時、ルイ16世やマリー・アントワネットを
諷刺して、本当に歌われていたもの。たとえば
♪おかわいそうに王様は
/ダンスのダの字もできはせぬ
/恋の手管ときた日には
/言葉ひとつもかけられぬ
…といったぐあい。
これも時代の風俗をいきいきと再現するために
映画のなかにもとりいれられた。
メロディも、やや現代風にアレンジするだけで
当時歌われたまま再現される。
資生堂SPRING SPECIAL
特集:映画「ベルサイユのばら」のすべて より
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12:ぱぱこ
:
2017/11/09 (Thu) 23:30:41
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アニメ・漫画関係のほうはひとまず
掲示板の方へ書き込んでみました。ペコ
上に追記した資生堂パンフには
〇時代考証 フランス史の専門家である
パトリック・ベルホーベン教授が当たった。
〇ドゥミー監督は劇画(漫画)のオスカルを初めて見た時
『まずブリジッド・バルドーを頭に思い浮かべた』
という記載もありましたデス。ほほう?
どのビジュアルで思い浮かべたのでしょうか~(*´ω`*)
一方の時代考証のセンセ…得意分野はどの辺だったんでしょネ。
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13:KHS
:
2017/11/10 (Fri) 08:00:47
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ぱぱこさま、ギンちゃんさま、貴重な情報をありがとうございます!
>二次元のアニメを3次元にした。この映画ではルイ16世の治世は2~3年しか続かなかったように見える。
アニメが先だと思い込んでいる方が書かれたコメなんですねー。(まあ私もなんだかアニメの二次?この映画・・と思ったけれど)。
そういえば最近見かけたあるコメントで、実写のジャルジェ家庭はド・カモンド美術館(musée Nissim de Camondo)で撮影したのらしいと聞きました。
ではでは、皆さま風邪にお気を付けください。
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14:あまがえる
:
2017/11/10 (Fri) 16:09:01
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子供たちの唄はやはり原曲が実在するのですね〜o(^▽^)o!
(フラ語ラジオで伴奏なしで歌われた童謡が、そのものかどうかはアヤシイですけど)
なるほど。
メロディーラインで探しているので、アレンジは大きく影響しないのですが、こういう伝承曲の動画や音源は探すのは、実は難しいで〜す(^_^;)
来週からは検索パターンちょっと変えてみようかと思います。
チェンバロ小曲も同じくですね。
あれから映画を流しっぱなしに聴いていますが、このメロディは、ぱぱこ様おっしゃるように、裏?のメインテーマ曲ですよ。 いくつもヴァリエーションがあって、重要場面に使われていますし。
一曲通したチェンバロヴァージョンもあるのに、
なにゆえサントラには収録しなかったのか??そちらの方が不思議になってきました。
(ただし、伴奏のアレンジがサロンで演奏していたものとは違いますが)
なんですと!? 監督がBBを思い浮かべたとは!?
フレンチロリータなオスカル様?小悪魔的なオスカル様??
うふっ♪それはそれで見てみたいような…
きゃっきゃっ♪LPお貸しくださるのですか〜?
当方の機材を確認してみます。(実家から取り寄せる?)
でも、そろそろ忙しい時期に突入するので色々できうる方法を考えてみます!お気遣いありがとうございます
また来週お邪魔いたします
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15:あまがえる
:
2017/11/17 (Fri) 01:04:13
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中間報告でっす〜〜(>ω<)/。・
時間がなかなか取れずスミマセ〜ン
発掘にまでは至っていないのですが、つぶやきにやってまいりました(*・_・*)ゞ
『カルマニョール』を入り口に、革命歌やComptines(伝承童謡)をフランスのストリーミングサイトで片っ端から聞いておりますが、まだその曲には出会えていません。。。
(かなり珍しい音源があるサイトなんですけどね)
その『カルマニョール』ですが、革命歌としても、また、子ども向けの童謡集にも必ず入っているので、フランス人にとっては大変よく知られた歌であるとわかりました。
そうなると、実写版の時代考証をなさった教授は、バスティーユ陥落のシーンで意図的に用いたような気がしてきましたよ〜!
同じくよく知られた革命歌の『Ah ! ça ira』(ア!サイラ)と違って、『カルマニョール』は明らかにルイ16世とアントワネットを歌ったものですし…。
この時代にはなかった歌だけれども、革命に至った引き金のひとつを象徴的に表現していると言えそうです。
カルマニョールの一例。(ドイツ語訳付き)
https://www.youtube.com/watch?v=Q6dAV5kB9CY
童謡の中のカルマニョール
https://www.youtube.com/watch?v=d7zxojBcFYQ
《追記しました↓》
それと…『バーバリア地方の民謡』。これがかなり謎(笑)
バーバリア地方って、どうやら「ドイツのバイエルン州」のあたりらしく、「フランス」または「フランス革命」との結びつきを探しているのですが、その関係性が全くわかりませ〜ん(^_^;)
もしかして、フランスにそのような町村が存在するのか?とか、日本語タイトルをつける時に読み間違えたのか? とか、深読みもしてみましたが、どれもピンときません。
バイエルンね…。。。
どなたかご存知でしたら、教えてください (≧▽≦)ゞ
ぱぱこ様、LPの件ではお気遣い本当にありがとうございました。
ルグラン、いいですね。聞けば聞くほど、味わい深いです。
実は…私も資料として、どうしても手元に欲しくなっちゃって、中古LPを買っちゃいました〜♪
プレーヤーを調達するのに時間がかかりそうですが、
必ず、日本版LPと、インポート配信ものの付き合わせは完成させますので、しばしお待ちくださいね〜
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16:ぱぱこ
:
2017/11/19 (Sun) 21:18:51
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あまがえるサマ、お疲れ様です~。
先生に触発されて(笑)現在バーバリア地方の民謡とされている曲を
手当たり次第BGMにして聴いてみました。
そうしているうち、もしやこうでは?と思ったのですが。
国内版LPにある曲名との付け合わせ予想↓
宮廷の舞踏会1.2にあたるのが
At the Court Ball, Pt. 2
At the Court Ball, Pt. 3
で
バーバリア地方の民謡 にあたるのが
At the Court Ball, Pt. 1
なのではないかな?と思いましたデス。
Pt. 1と今に伝わるチロリアンフォークが似ているかも、と
感じたのがその理由デス。
バーバリア地方=バイエルン州と考えるとチロルは隣接地ですし
Wiki事典を覗いてみたら、ワルツの起源はハプスブルク帝国で
チロル州とバイエルン州の農民が踊っていたダンスから成立、と
ありましたので、音楽性近いと考えても大丈夫かな?と思いましたの。
だからといって(もしそうだとしても)そもそもなぜバーバリア地方の
フォークメロディが採用されたのかは、まーったく分からないまま
なんですけどネ~~(._.) <ふりだしに戻る
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17:KHS:
2017/11/20 (Mon) 15:35:39
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すばらしい。もう皆さまのやりとりが字の音楽のよう。。うっとり聴いています。
今ネット接続が最悪なためYoutubeは聴けませんがしゃばに戻ったら皆様の探索成果を聴かせていただくのを楽しみにしています。ではー。
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18:あまがえる
:
2017/11/21 (Tue) 10:53:11
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ぱぱこ様〜♪ 音源スパイラルへようこそ〜(≧▽≦)
手当たり次第に聴かれましたか〜
しかもバーバリアで(笑)
このあたりは曲調も軽やかで明るいので、BGMでもイイ感じですよね。(グレゴリオ聖歌は結構キツイです)
今週末にはLPとプレーヤーが届くので、待てば「タイトルの謎」が解けるんですけどね〜
この想像しまくる時間がマニアにはたまりません!!
なので、答えが出るまでに、ワタシも一緒に予想を楽しんじゃいます! (* ̄∇ ̄*)
ーーー配信版のタイトル、結構ざっくりしてますよね…
『At the Court Ball』つまり『宮廷の舞踏会』は1〜4タイトルもあるのに、ご指摘の1は『舞踏会』のシーンで使用されていないでしょ?(笑)
どちらかというとパリのシーンで使われていますよね。
リコーダーとヘッドレスタンバリンの軽快なリズムで、ぱぱこ様の推理通り、きっとこれが『バーバリア地方の民謡』でしょうね。
また、映画のシーンのつながりのまま収録されている曲もいくつかありまして、配信版はBGM集というよりは、映画のシーンから抜き出してきた『場面音楽集』のような印象を受けます。
当時の詳しい情報はわかりませんのであくまでも想像ですが、映画の映像より後、または、ほぼ同時進行で作曲されたのではないかしら?
映像にはめていく形で。
いくつかのテーマを元に、そのバリエーションで映像に合わせていったような気がします。
アニばらBGMは、鈴木氏という音響の素晴らしい職人さんが素材を吟味、組み合わせることで完成していますが、映画はルグラン自身が作品から受け取った印象でバリエーションを完成させているように感じました。
(どちらにも収録されていないであろう、短いブリッジタイプの曲も本編中に数曲あります)
さて、日本版LPですが、タイトルを追うと、従来の日本アニメのBGMのようなネーミングですね。
配信版は一つのタイトルの中に複数の曲が流れるようにつながっているので、単に分割して日本版として収録しているのか?または、日本版向けに別録音されたものなのか…??
ちなみに、トータルの録音時間は、日本版の方が8分ほど短いようです。(序曲から終曲までで。)
無事に聴くことができましたら、またご報告いたしますね!
(化石のようなレコードプレーヤーなので、作動するか心配^^;)
KHS様、異次元にいらっしゃるのですね〜(笑)
いつだって、時間も空間も飛び越えてのご活躍!
また、こちらの世界にお戻りになったら、ぜひお聴きになってくださいね(人´ω`*)♡
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19:ぱぱこ
:
2017/11/22 (Wed) 22:39:44
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わー!すごいですわ。
映画製作の裏話にあったのですが
ルグラン氏は監督の許可を得て、ミニ映写機と
完成に近いフィルムを自宅に持ち込み、ストップウォッチ片手に
映像と音楽を合わせていたそうです。
そして監督も、最初から音楽の役割を想定して
役者が演技過多にならないよう抑え
音楽に演技をさせる形をとった、と言われていました。
あまがえるサマ、ご想像ぴったんこですよ~♪
&この他にも、監督は完成後「欲を言えば
もっと時間があればミュージカルでやってみたかった」
などという発言もされていました。
この映画キャストでミュージカル。…うふ。
想像出来るような怖いような~~(;^m^)
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20:あまがえる
:
2017/11/27 (Mon) 15:22:56
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ぱぱこさま、またもや貴重な資料からコメントいただきありがとうございましたヽ(*´∇`)ノ
そうだったんですね!うふうふ♪嬉しいです。
ミュージカルですか!
今となっては、それは見てみたかったなぁ〜
『1789』みたいなカンジ?!
”オレ様アンドレ”が主役ではいかがでしょう(笑)
さてさて、ずいぶんお待たせしてしまい、失礼いたしました!
LP届きました。で、聴いてみました…
いえ、正確にいうと、音楽として聴けていません(なぬなぬ??)
プレーヤーの出力がダメでして、音を出すことができなかったのです。
でもね、ご安心ください。
レコードの針のあたりに耳を近づけて、かすかな音を聞き取りまして、日本版LPの曲が配信版のどの曲に当たるのかは、ほぼわかりました!! ∑(゚◇゚///)
(後日、音声出力ができて、修正する可能性はあります。この点だけご容赦くださいませ)
もうね、びっくりですよ。
配信版の英語タイトルと日本語タイトルが違いすぎるのぉ〜〜〜
では、順を追って以下↓に書き込みさせていただきますね!
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21:あまがえる
:
2017/11/27 (Mon) 15:49:27
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日本版LPタイトル(時間)と配信版タイトル
Youtubeからのサンプルを貼りますが、音源に問題があれば削除いたします。
ベルサイユのばら映画版音楽は、国内外の多くの有料/無料ストリーミングサイトで配信されています。
『Michel Legrand』と検索してアルバムリスト内から、または、『Lady Oscar』で検索可のサイトも多いです。
それぞれの環境にあった音楽配信サイトでお試しください。
1 ベルサイユのばら-メイン・テーマ-(2'53")
↓
16. Lady Oscar Theme (Pop Version)
https://www.youtube.com/watch?v=Afb_vOzcnd8
2 序曲(2'52")
↓
01. Overture
https://www.youtube.com/watch?v=XzAr4g7ztK8
3 マリー・アントワネットのテーマ(1'13")
↓
12. Oscar's Melancholy
https://www.youtube.com/watch?v=rlgg50I-y3w&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0&index=12
(ただし、この曲の冒頭1:12まで)
4 プチ・トリアノンの風景(3'56")
↓
02. Marie-Antoinette Theme
https://www.youtube.com/watch?v=iwI3DS8s31M
5 オスカルとマリー・アントワネット-心の動揺-(2'12")
↓
09. Secret Reunion At The Petit-Trianon
https://www.youtube.com/watch?v=DVluM96I6WM&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0&index=9
6 バーバリア地方の民謡(3'02")
↓
10. A French Street
https://www.youtube.com/watch?v=kXzC_q2jqeA&index=10&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0
7 決闘(2'08")
↓
13. Chase And Duel
https://www.youtube.com/watch?v=XuX_rNsQAZ8&index=13&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0
何がびっくりしたって、『バーバリア地方の民謡』が、あのストリートオルガンだったことです!
しかも、ロングバージョンでした。(なので日本版の方が長め)
これは、やられた〜〜。。。てか、パリの街角の設定なのに、なんでやねん!とツッコミたい気分です(笑)
(後で、また各曲の解説とツッコミを入れにきます(^_^;))
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22:あまがえる
:
2017/11/27 (Mon) 15:51:05
-
1 王子ルイ・ジョゼフのテーマ(2'36")
↓
19. Passing Years (Pop Version)
https://www.youtube.com/watch?v=aUCUD645rqI&index=19&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0
2 宮廷の舞踏会1(2'31")
↓
07. At The Court Ball (II)
https://www.youtube.com/watch?v=DrEehl3HAEY&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0&index=7
3 宮廷の舞踏会2(4'11")
↓
11. At The Court Ball (III)
https://www.youtube.com/watch?v=1hTo3rOFH7Y&index=11&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0
4 貧しい街の風景(4'21")
↓
04. At The Court Ball (I)
https://www.youtube.com/watch?v=lAEpBsu0il0&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0&index=4
(これも、LPはロングバージョンを収録)
5 王子ルイ・ジョセフの悲しみ(2'58")
↓
05. Passing Years
https://www.youtube.com/watch?v=Ztq6NC5S5Ks&index=5&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0
6 終曲(3'12")
↓
15. Lady Oscar (Finale)
https://www.youtube.com/watch?v=rmdCYjGfWmc&index=15&list=PLDmdF1ma6cZq5kg10SqpuP4oDP-Oia3w0
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23:あまがえる
:
2017/12/01 (Fri) 10:53:20
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プレーヤー壊れてる問題は解決していないんですけど、聴き込んでいるうちに、気づいたことやちょっとした発掘もありましたので、ご報告でーす♪
(事実確認をしたわけではないので、あくまでも一個人の感想ということで、ご了承ください)
《収録数について》
ぱぱこ様が教えてくださったフランスでCD販売されているルグラン音楽集BOX。
この中の一枚が『Lady Oscar』の音楽として現在配信されているものにあたります。
●フランス版(配信版)は全19タイトル収録
(映画では使用されていないJAZZアレンジ2曲を含む)
●日本版LPは全13タイトル
曲の比較ですが、日本版に収録されているものは、フランス版に全曲収録されていました。
フランス版にも収録されていない曲は多く、もしかして日本版だけに収録されているかも…?
と思っていたのですが、残念ながらそれはありませんでした。
《フランス版だけに収録されている曲》
●JAZZアレンジが2曲
●劇中音楽4曲(No.03、06、08、14)
フェルゼンに忠告するため白馬で駆け出すシーン(03)や、花婿選びパーティーのダンスシーン(14)など。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恐らく、日本版はLP1枚という形態なので、そのための制約が、まずはありきだったと思われます。
録音時間が片面20分強、A面B面にうまく振り分けトータル45分くらいに収めないといけなかったので、選曲も大変だったでしょうね〜
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24:あまがえる
:
2017/12/01 (Fri) 11:42:30
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映画全体を聴いてみての印象ですが、
日本版LPは(当たり前だけど)「ベルサイユのばら」をよく読んで知っている人が、原作の流れと映画の流れ両方をうまくつかんで、つけたタイトル。
フランス版CDは、『まあまあ、「ベルばら」は知ってるよ!』っていうフランス人が、音源のマスターテープを聴いて、映画はさらっとだけ確認して、曲のイメージでタイトルをつけてしまった印象かなぁ
ぱぱこ様が教えてくださった
3種類ある「アントワネットのテーマ」。
この「アントワネットのテーマの1曲」と「王子ルイジョゼフのテーマの1曲」から構成される曲のタイトルが『Oscar's Melancholy』になっちゃってるの。
(ま、その場面にOscarはいるけれどもね)
映画を聴き込むと、明らかにルグランはそれぞれのキャラクターにテーマ曲を持たせているんですよね。
オスカル、アントワネット、ルイジョゼフ、平民の皆さん、それぞれ。
ところが、そこがフランス版タイトルはあまり一致しないの〜。
『At the Court Ball(1〜4)』でも、はっきりわかります。
『宮廷の舞踏会』と訳して差し支えないと思いますが、この(1)が、日本版の『貧しい街の風景』にあたるわけです。
テキトーすぎない??!(笑)
で、実際にパリの道だったり、酒場のシーンで使われています。
誰もその違いに気づかないまま、タイトルつけてリリースしちゃったのかな〜??
(とか言ってこれ、ルグランのオリジナルのタイトルだったらどうしようね…笑。。)
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25:あまがえる
:
2017/12/01 (Fri) 12:00:45
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もうね、これが一番の謎でLPで確かめずにはいられなかったのです!
フランス版『ア フレンチ ストリート』
↓
日本版 『バーバリア地方の民謡』 ( ゜Д゜;)!?
ガクッ!!
これはあまり疑いもなく、タイトルとしては『A French Street』が正解だと思い込んでいました。
このストリートオルガンの音が、何と言ってもかなりフランスっぽいじゃないですか(笑)!!
ぱぱこ様にはチロリアンフォークやワルツの起源まで調べていただいて、私も『貧しい街の風景』が、そうだと思いましたもん (∵・ω・)
いや〜、実写映画Lady Oscar。楽しませてくれますね。
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26:あまがえる
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2017/12/01 (Fri) 12:33:56
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あはははは〜 こんなに連投ごめんなさいね!!
実はね、この映画の中には、もう一曲童謡が歌われています。
映画後半、マダムベルタンのお店でお針子(ロザリーも)が縫い物をしながら、鼻歌を歌っているんです。
この曲も、NHKフラ語講座で聴いて知っていたのですが、Il pleut bergère(イルプルー ベルジェール)だと思うのです。(違っていたら…ごめんなさいっ)
これも必ずCDには入っている超有名な童謡で、『雨降り』を歌ったカワイイ歌だと思っていたんですが、違ってた〜〜!!(゚Д゚ノ)ノ
童謡にしては珍しく作詞者と作曲者と、制作年がわかっている曲です。
(作詞は詩人のファーブル・デグランティーヌ。この人、革命暦の名付け親)
”羊飼い”が女性形の”ベルジェール”になっているのは、なんでかな?くらいにしか思っていなかったんだけど、これも、アントワネットのことを歌っているのだそうです。
羊はアモーにいる羊。羊飼いと揶揄されているのはアントワネット。
雨がやがて雷雨になる様子が、革命前夜を表しているのだそうです。
この歌詞の良い邦訳が見つからなかったので、グーグル先生にお願いしたんですが、全体を通してのニュアンスがまだ今ひとつわからないままです。
(ギンちゃん様、カンタンな流れや、風刺のニュアンスをご存知でしたら、教えていただけませんでしょうか?m(__)m)
カワイイ歌だな〜と記憶していたのに、一転!
こういう諷刺を効かせるところ、やっぱりフランス人監督ですね。
こんな歌です。はい (・ω・)ノ
『Il pleut, il pleut bergère』
↓
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=5KIjaV251o0
歌詞
https://fr.wikisource.org/wiki/Il_pleut,_il_pleut,_berg%C3%A8re
今週はここまでにします。皆様良い週末を!
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27:ギンちゃん
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2017/12/01 (Fri) 20:48:30
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あまがえる様、今歌詞にざっと目を通したところです。
この歌の歌詞、1番までしか知りませんでした。王妃に対する風刺の歌だったとは。
歌詞自体は結構のどかで、雨に濡れた羊飼いの娘を自宅に泊め、一目惚れなのか、「明日母と一緒に君の家に行き、君のお父さんに君との結婚を申し込もう」とあります。風刺のニュアンスはさっぱり分かりません。お役に立てず申し訳ありません。
役立たずと言えばもう一つ、子供達が歌う歌のフランス語字幕 "pauvre roi de France " 及び "faire pipi " で検索したのですが、空振りでした。グーグルで検索するとLady Oscar のsubtitle と出るし、フランス国立図書館デジタル・アーカイブでも空振りでした。ここはかなりマニアックな資料が見つかるので探し方が悪いのかもしれません。
まあ、あのクレヨンしんちゃん的なお下品な歌詞なら、文字として残っていないのかもしれませんが。
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28:あまがえる
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2017/12/03 (Sun) 09:25:22
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ギンちゃん様、歌詞をご覧くださってありがとうございました。!
私も知っている曲だっただけに、そんな風刺歌であるとは驚きでした。Wiki→https://fr.wikipedia.org/wiki/Il_pleut,_il_pleut,_berg%C3%A8re
風刺は、あからさまなものもありますが、巧みな言葉遊びや
ひねりの効いたものも多く、文化や歴史に通じていないと、否、通じていても、解き明かすのは困難かもしれません。
そして、作詞の詩人 Fabre d'Églantineにも興味が湧きましたが、あまり詳しい資料も見当たらずです。
1780年に作られたようですので、もしかしたらロベピ先生やベルナールたちとも親交があったかも〜、などと妄想中!(笑)
また、劇中歌の童謡も歴史的資料の中へ入って捜索してくださりありがとうございました。
これはもう、ギンちゃん様にしかできない分野ですね!!
本当に感謝しております♪
「そこでは見つからなかった」ということ自体に、捜索の価値があります。また、違った道が見えてくるからです。
そして、そういう資料探しは、当時の様子を垣間見ることになり、より一層ベルサイユのばらを楽しめる!(笑)
一粒で2倍も3倍も美味しい!と思っております。
少し、音楽とは外れるのですが、『風刺』で探すとやはり多くの絵でヒットします。
その中で、フランス革命時の歴史的資料として14000点もの資料を公開しているスタンフォード大学サイトにたどり着きました。
こういうところでもネタを探しています。
膨大な量でこれだけの資料を公開しているなんて、すごいなぁ〜と驚きながら見ております。
https://hyperallergic.com/106358/14000-images-of-the-french-revolution-released-online/
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29:あまがえる
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2017/12/04 (Mon) 08:49:15
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Il pleut, il pleut bergèreについて
おやっ??時間軸にズレが。。。。( ゜Д゜;)!?
ファーブル・デグランティーヌ作詞年が1780年とされているようですが、よくよく思い出してみれば、王妃様のアモーって、建設は1782〜3年ごろに始まったんじゃなかった??
これらの年が正しいとすると、『風刺歌』として作られたわけではなく、後づけかも!
6番まで歌詞がありますが、確かに後半の展開は、風刺っぽさをあまり感じませんものね。。。。。
もしかしたら、当時すでにあった『Il pleut bergère』1番の歌詞が、偶然状況とマッチしたため、風刺歌として意図的に用いられたのかもしれません。
…ふふふ。
相変わらず、考えすぎですかね(笑)
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30:ギンちゃん
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2017/12/04 (Mon) 21:31:48
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あまがえる様、wikipediaのリンクありがとうございます。
この歌に性的な意味があるとは驚きです。
確かに雨に濡れた羊飼いの娘は下着姿になりますが、母と妹も一緒ですし一体どうなってんの??
もし暗喩で性的な意味があるとしたら、このあたりか?
いや、どう考えても拡大解釈、誇大妄想のような。
>Soupons : prends cette chaise ;
Tu seras pres de moi ;
Ce flambeau de meleze
Brulera devant toi :
Goute de ce laitage ;
作詞者のFabre d'Eglantineは東インド会社解散にまつわる汚職の疑いで、ダントンと一緒に処刑されたなんてびっくりです。しかも断頭台に登る時にこの歌を歌っていたなんて。
ところで、子供達が歌っていた歌の件ですが、ぱぱこ様ご紹介の資生堂Spring Specialの訳とフランス語字幕の意味が全く違う謎が解けたような気がします。
資生堂Spring Specialの訳は額面どおりの訳で、暗喩の部分がフランス語字幕なのではと推測しています。あのフランス語字幕は国王の性的不能をコケにした卑猥なもので、あの字幕を見たら誰だってぎょっとすると思います。字幕=歌詞ではないので、検索してもたどり着けないわけです。調べ方を変えないと orz...
Bibliotheque nationale de France のデジタル・アーカイブ(通称Gallica)、あれは本当に宝の山です。ただ私の調べ方が悪いので空振りも多く、時間ばかり費やしています。今も調べているものがあるのですが、まだ辿り着けていません。空振りしてもめげない精神力が必要だなあ、とつくづく思います。
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31:あまがえる
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2017/12/05 (Tue) 08:19:10
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ギンちゃん様、解説助かります!
この曲に性的な暗喩があるとは気づきませんでした。
なるほど…と探し回っているうちに、
マニアックな資料を発見しました(笑)
別の童謡ですが、『羊飼いの娘』を歌った"Il était une bergère"があります。
これもよく知られた”パタポン”というリズムが可愛い歌だと思っていたんですが、いやいや、これ、童謡じゃない。。。。(笑)
この論文を読むと、暗喩的表現として、羊や乳製品が何を言わんとしているのか想像できます。
でも…くだんの”Il pleut…”は確かにお母さんや妹が出てくるのが謎!!
さらに、ベッドで休ませるところまで歌っていて、不思議。。。
この方の論文は、当時編纂された資料についても言及されていますので、参考になりそうです。
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/1/19773/2014101613412590031/ELLF_24_572.pdf#search=%27%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9+++%E6%AD%8C+%E6%9A%97%E5%96%A9%27
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32:ギンちゃん
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2017/12/10 (Sun) 21:58:19
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あまがえる様、マニアックな資料ありがとうございます。
この論文の筆者である吉田正明氏は信州大学人文学部の教授のようですね。
http://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.WFcmuUDa.html
吉田教授が広島大学で発表した論文です。
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja/list/creator/Masaaki,Yoshida,%E5%90%89%E7%94%B0,%E6%AD%A3%E6%98%8E
あまがえる様ご紹介の論文の備考欄にあったChampfleury, J.B Wakerlin の著書(Chansons populaires des provinces de France)をGallica で見つけてダウンロードしてみました。
地方の民謡が12曲楽譜付きで紹介されていたのですが、見事に空振り。凹みました。orz...
また、暗喩を持つ童謡については、下記のリンクで紹介されています。有名なAu claire de la lune にまで性的な意味があると知りびっくり、 ゚ ゚ ( Д )
http://www.parents.fr/enfant/culture-et-loisirs/comptines-pour-enfants-leur-sens-cache-13413
http://m.leplus.nouvelobs.com/contribution/890197-ces-comptines-que-vous-n-oserez-plus-chanter-a-vos-enfants.html
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33:あまがえる
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2017/12/11 (Mon) 16:42:19
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ギンちゃん様、また、思いも寄らぬ方向へ連れて行ってくださってありがとうございます♪
大学教授の論文を一般人が家に居ながら読めるなんてすごい時代になりました。
なかなか興味深いです。こちらの先生に直接お尋ねするというウルトラC(古いっ?!笑)もアリですね〜。
ガリカでお調べくださった楽譜?!
あ!そうでした!
ギンちゃん様は、譜読みがお出来になるのですね。
私、実は譜読みは苦手なのです(汗)
楽譜がずらっと出てきても、読んで探すのは、できそうもありません。
いただいた情報からアレコレ探してみたら、
グーグルでデジタル化された本書を見つけてしまいました。
https://books.google.co.jp/books?id=oUk7AAAAcAAJ&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false
まだ詳しくみておりませんが、地方別で紹介されているのかしら??
ガリカのデータは、デジタル処理をされた見やすい画面になっているかもしれませんが、これは、スキャナーで取り込んだだけのもののようです。
なので、一部、文字が潰れて読みにくいかな…。
楽譜もあります(笑)
挿絵もあって、楽しいですね。
膨大な量ですから、これはこれとして、眺めて楽しむだけになりそうで〜す。
ーーー童謡の暗喩について。
これも、調べていくと、とんでもないものがポンポン出てきますね。
もちろん、日本のわらべ歌でもしかりなのですが。
歴史、文化、地域性、習慣など、表の歴史では見ることのない生々しさが感じられます。
オタクとしては、そこから18世紀フランスの空気感も感じ、「ベルばら変換」を楽しみたいと思います。
年末に向かって、皆様お忙しくなられると思います。
どうぞ、ご無理のないように、楽しめる範囲でおつきあいくださいませね!
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34:KHS
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2017/12/14 (Thu) 08:21:49
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ただただ素晴らしい、奥深い世界のやりとり、謎解き探偵の皆さまの活躍を堪能させてもらっています。この掲示板があって本当に良かった!!皆さまサクランボ様ありがとう。世界のベルオタに幸多かれ。
来年も皆さまにとって良い一年になりますように。
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35:ギンちゃん
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2017/12/14 (Thu) 16:15:22
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あまがえる様、Gallicaのファイルのアドレス張っておきます。ダウンロードもできます。あまがえる様がGoogle Booksで見つけられたものと同じだと思います、Gallicaのトップページから検索キーワード、Champfleury と Wakerlin で出てきました。
http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k6278079g.r=champfleury%20wekerlin?rk=300430;4
楽譜を読む能力は随分落ちていると思います。以前は楽譜を一目見ただけで何長調、何短調か分かったのですが、今では右端のシャープ記号やフラット記号の位置を見て数える、という情けなさ
orz...
KHS様、実写版ジャルジェ邸ロケ地、Musee Nissim de Camondo の情報ありがとうございました。画像で確認致しました。
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36:KHS
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2017/12/17 (Sun) 15:38:05
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皆さんこんにちは。
ジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』他(*ベルはなし)@阿佐ヶ谷でやるそうです。
https://www.yujikuasagaya.com/romanticmusical
他の作品を見逃した方(私だ。ベルしかドゥミ監督を観てないことにちょっと内心罪悪感を感じています)、ルグランの音楽に関心のある方、ミュージカル仕立てのベルはどんなものだろうと思いをはせたい方に。
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37:ぱぱこ
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2017/12/21 (Thu) 02:21:16
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ご無沙汰しておりましたら、文字通りのアカデミーック!な
語らいの****に飲み込まれ、危うく溺れそうになりました。ひょえぇぇ(;'∀')
こちらに集う皆様方は、いったいどうやって
こんなブツを探し当ててこられるのでしょうか;;
興味津々。譜面をリズムだけ意識して、だーっと眺めてみましたが
映画で子供たちが歌っていたものずばりは、見つけられませんでした…。
見落としかもしれないので、他の方もチェックしてみて欲しいです~宝探し気分♪
そして遅ればせながらあまがえるサマ
LP聴き取り調査、ありがとうございましたv
チロリアンでは結果的に惑わせちゃってごめんなさいませ(冷汗)
よもやの「そっち!?」でしたが、言われてみれば
At The Court Ball (I)曲が”貧しい街の風景”
という曲名なのはそれもそうか、と納得できましたデス。
街角のヴァイオリン弾きもこの曲を奏でていたりもして
確かに街の風景を印象付ける曲でしたものね。
逆にA French Street=バーバリア地方の民謡というのは
なかなか個人的には馴染まずもにゃもにゃ中です…(;^^)うーんうーん
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38:ぱぱこ
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2017/12/21 (Thu) 02:25:57
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アカデミック路線にひとつ茶々入れ (^^) _旦~~
ちょっと面白い本があるのデス。
●革命下のパリに音楽は流れる
アデライード・ド・プラース著 (春秋社)
今回の曲探しには直接影響を与えない本ですが、タイトル通り
フランス革命期、約十年ほどの間の音楽事情を扱った本です。
なかなか暇がなく、読み切れないうちに図書返却期限となった為
結局自分は中古本を探して購入しました。
まだハンパにしか読めていないのですが、んも~この当時の
パリの人々ってば、歌ばっかり歌っていた印象なんですよ~。
諷刺歌、政治的歌、愛国的な歌、なーんでもあり。
王室を批判する歌には、擁護の歌で対抗する~!みたいな歌vs歌
な状況も巻き起こっていたようですし、一つ歌が当たると
そのメロディに違う歌詞を(勝手に)つけて、次々新曲を作ったり
古くから定着していた曲にも新たな詩をつけ歌ったりしたそうなので
元々存在した民謡や流行歌なども、この頃、かなり改変の憂き目に
あったようです。(これって一種の替え歌?)
文字が読めなくとも歌なら理解出来るし広まり易いという事で
事件や情報の伝達的役割を担ったほか、革命のプロパガンダとしても
大いに利用されていました。
ベルばら作中に、ベルナールが街灯演説する姿がありましたが
あれが「演説」ではなく「歌っている」姿になっているイメージかな。
ベルばらに、ダイレクトにつながる事はありませんが、興味のある方は
図書館でご覧になってみてはいかがでしょ~(*^^*)/
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39:ハイハイミミ
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2017/12/21 (Thu) 08:11:53
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あぁ、なるほど…!!文字が読めなくても歌なら…。
当時の音楽話がとっても面白いです。庶民の皮膚感覚みたいな。
ぱぱこ様の本、わたしも読んでみたいです。
フランス革命テーマの絵で『サン・キュロットに扮した歌手シュナール』が有名ですけど、何故ここで歌手??コスプレなの??などと思ってましたが、歌と演説と一体化してるなら納得です。なんか光景が目に浮かぶです。